アイドルが世界を救う話

だってだって、アイドルなんだもん。

メサイア 宵宮乃刻

最後に感想書いてた舞台がK そのあとは8月頭にルビーパレードの「泪橋ディンドンバンド」、クリエサマーフェスティバルのPERSONA3上映会、Club SLAZY上映会、同じくSLAZYのイベント、異世界から来たんじゃないかと最近騒がれている人のイベント、インフェルノホイッスル!、タイトルにあるメサイアのイベント。人生最後の長期夏休みを存分に満喫していたらブログも論文も放置してた。卒業したいね。

初めてメサイアを観たのは2014年夏に上演されていた「メサイア 紫微ノ章」
www.clie.asia
チケットを取った理由は「知ってる名前がいくつかある」。ペダステしか観たことのなかった私が、この人たちがここ以外でお芝居しているところが観たいと一番に思っていたからとった行動だったのだけど、この時の私に死ぬほど感謝しているし、二階席だからといって手放さなかった自分を大いに褒めたい。この作品ほど、遠くから、上から、後方から観たいと思わせてくれる舞台は無い。

そこからどっぷりとメサイアにハマったわけなんだけど、今回のイベントはCLIEから抜けて「メサイアプロジェクト」が単身で行う、初めて私たちと対面する機会で、すっごいドキドキした。もうそもそも4月にカウントダウンをやられたせいで気が気で無かったけど…。でも凄く楽しかったし嬉しかったし、まあ私が一番好きなメサイアが一人しかいない現実に心ズタボロにされた面はあるけど、そこ以外は非常に最高な場だったので、つらつらさせてほしい。

イベントが決まってから当日が近づくまで、過去作品から出演するメンバーは三人だけで、回によってはサクラ候補*1だけな時もあって、何するの?!ってずっと思ってた。イベントはいつも過去作品のあんな話やそんな話、稽古場での話とか作品に纏わるお話ばかりだから、新キャストばかりの今回はどうなるのかなって。そうしたら直前で、



前日に稽古が始まったんですよ…打ち合わせでじゃなく…この時点で何かがやばいと思った

会場について物販買って、あの鐘の音が聞こえたときには「あ、終わった」って思った。良い意味で。だって、照明が落ちて…あの音楽が聞こえて…短い15分から20分ほどのプロローグが始まった。

ここから先はそのプロローグのネタバレ。正直、あのプロローグがどこかに映像で全編残るかと言われると分からないからメモさせてほしい。

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現れたのは新人サクラ候補生の二人と白崎護 彼らはこれから模擬戦闘を実践するようで白崎はその説明をしている。御津見珀と海棠鋭利の背中を見ていた白崎護が、先輩をやってる。泣く。
新人三人は「サクラ候補生A」「サクラ候補生B」というふたつの台本を交互に演じることになっていたみたいだけど、柚木小太郎はオリンピック候補選手という設定もあるからかダイナミックな殺陣が多くて、対して小暮洵は静の人間って感じがして眼鏡をクイっと上げる姿がかっこよくて、御池万夜は小生意気な銃をおもちゃみたいに扱う姿が印象的だった。
戦闘が終わると有賀と白崎のシーン。三人の候補生の話をしながら、互いのメサイアの話をしだす。悠里の様子が最近可笑しいと加々美から聞いた有賀はそれを白崎に尋ね、白崎は「何を話しても上の空」「あいつ、何か俺に隠してる」と返し、「お前だけは信じてやれ」と有賀は答える。ここで何人の人が心にナイフを突きさされたんだろう。対して白崎は加々美との関係を尋ねると「上手くやってるよ。自分でも驚くくらいに」と返ってきて、私はここで早く2月にスキップしたくなった。二人はどんな形のメサイアになっているのだろう。「俺のメサイアは、あいつしか居ない」と言って去る白崎の背中を見つめながら、同じ言葉を復唱し、有賀の回想シーンへ。それは間宮と過ごした最後の時間。「俺はこれからも人を殺す。自分のためでなく、誰かが生きるために」
ここから先は参加メンバーによって登場人物が変わる。Dr.TENのときは彼が一嶋係長、神北係長代理の代わりに任務を伝え、すごーーくめんどくさそうにミッション内容を話す。黒子のときはいつものテンション、と思いきやまずは神北代理のものまねで始まる。内容は「劇場をとあるテロ組織に占拠され、人質までとられている。公安四係*2が突入する前にサクラが事をおさめろ」とのこと。アクションシーンが始まって、会場の後ろから降りてくる新人ふたり、流石仮でもメサイアを組んでいたふたりと拍手をしたくなるような連係プレー連発の白崎と有賀。全て終えるとTENが居る場合は彼にテロリストが手にしていた銃を渡す。相手は北方連合のチャーチ*3「ボスフォート」に属する?スパイでコードネームはサリュートキヨスク*4という情報を得る。
シーンが変わって周グエン衝吾がいると志倉さんに電話をし、今の情報を伝える。彼はキンダーという部署?機関?に所属していて、公安でかなり上の位置に居る志倉さんと電話が出来る関係にある…。北の目的は一体なんなのか、北のスパイは今もなお日本に潜入しているようで…ってところでラストは白崎と有賀でおしまい。

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これを6時間強くらいで芝居も殺陣もつけたらしい。おそろしや。何よりJAEの三人が凄すぎる。JAEのアクションでずっと舞台観てると、アンサンブルがJAEメンバーじゃない時に見ごたえが…ってなるから贅沢である。目が肥える。
そしてここからトークショー。主にメサイアという作品をどう思ってるか、から、集めた質問に答えていったり、途中に重大発表があったり。重大発表はこれです。


「かつてテロリストだった ふたりの最後の物語」ってやばくないですか?散々話して来たけど、メサイアってスパイ養成学校に通うスパイの卵である人たちのストーリーなんですよ。その名前を背負って、かつてテロリストであり公安であったあの二人が「究極の平等」を求めて最後の物語を始める。シリーズが続けば色んなサイドストーリーが生まれるだろうけど、名前をそのままにあの二人が1作品をやり遂げるって、幸せすぎてお腹が痛くなった。あの二人というのは三栖公俊と周康哉で、2017年の夏に上演予定。プロローグを見せられただけでゾクゾクしていたのに、映画の発表はもう鳥肌がすごくてすごくて。し!か!も!この映画は卒業して一人前のスパイになった先輩も出ていたり過去作品でその先どーなった!?な人が居たり…盛りだくさん。メサイアは既に漆黒、銅、白銀、紫微、影青、翡翠、鋼、紅と8作品があってぶっ続けで観ると一日じゃ足りないくらいのストーリーがあるんだけど、まだまだやって来る様子。
そして今回、この作品をもっと好きになったのはチケットの先行…イベントに来た人だけの先行が行われるというファンに優しいシステム。もちろんチケット取れましたよ。


なんかいつまで経っても終わらなそうだからこの辺で。とにかく、大好きな作品が4千円しないイベントでここまでやってくれたんだよって話をしたかった。だから是非とも、気になる人は一度観てほしい。設定が難しいというか、単語が難しかったりするからその辺は私やツイッターで「メサイア気になって観てみたけどよく分からない」って呟いたら誰かが助けてくれると思う。探すとファンの人が優しく説明してくれているまとめがあったりするよ。好きな作品を応援し追いかけ続けていられる今が最高に幸せ。悠里淮斗はいまのところ2作品ともに出る予定がなくて、そこだけが気がかりだけど。

*1:メサイアはスパイ養成学校でスパイの候補生として生きる彼らをメインとして描かれている作品。つまりお話の軸になる人たち

*2:国家警察

*3:スパイ養成学校の名前

*4:これまで北のスパイと言えば工作員だったと思う

応援スタイルの違い

何か月か前に勢いで書いたブログ、これを読み返していま、そのときの自分に謝りたくなっている。
dw22ms.hateblo.jp
やっぱり私は飽き性で、”何か”を推すことはできても、”誰か”を推し続けることってできないのかもしれない。なんて思う今日この頃。
4ヶ月くらい一人の子を中心にして回っていた世界が崩れたのは、大好きな作品の新作公演の発表だった。難しいなあ~と思いながらも、躊躇することなく大阪の宿を抑えて(チケットはまだないまして詳細すら出てない)、ウキウキしている自分がそこには居てですね。私の周りは推しくんを見守り追いかけ続けているひとがたくさん居るから、余計に「1作品1回しか見てない自分が彼を推しと言うのは可笑しい気がする」って思う。よっぽど、今回の発端となった作品のほうが観に行ってる。
言いたいことは、私はまたふらふらしてるよ~ってこと。こっちのスタイルのが合っているんだと思う。「誰推しなんだっけ?」って聞かれる日々が、また始まるんだろうな。

Twitterでよく出回る「こうやって応援していけば疲れないよ」っていうやつ、あれって結局は人それぞれ違うんじゃないかなと、ようやく思った。だって、ゆる~く応援するのが正解だ!なんて思わないもん。だからといって、推しが出演する作品は全部全公演入ります!っていうのが正解だとは思わないけど。
その人を観ていたいから、その人のために、自分のために、いろんなスタイルがあっていいんだと思う。私は結局、「自分のために」が最初に来るからいつもこうなる。自分のために、自分が今観たいと思えるものを観たい。

年が明けたら引っ越しの可能性も出てきて、身の回りの整理をし始めた。手放すことなんて無いと思っていたあれそれを、案外あっさりと手放す自分に少し安心しながら。

たぶん、お芝居が素敵だからって理由で応援しだすのに、「推す」ってなった途端にその人自身も含めて応援することになることが、私は苦しいのだと思う。遠巻きに素敵だなあって思うことはよくあるのに、いつもいつもいいところを探さなきゃ!みたいになるのが。えーなんかもうよくわかんない。とにかく舞台を観るときはいつだって、行きの電車も幕が上がる前のドキドキも終演後のふわふわした感覚も帰りの電車の満足感も全部あって欲しい。

うまく表現できなかったけど、世の中にはこんな奴も居るよって話。案外、一歩下がってみれば自分みたいな人ってたくさん居た。だから、私はまだまだ、この若手俳優と呼ばれる彼らが出る舞台の世界に足を突っ込んでいられる。

後悔が消えた日

 

一度はあるであろう、行きたかったけど行けないジレンマ 理由はお金だったり時間だったり、推してる役者の出演作と駄々かぶりだったり…それで過去にすごーーーーく後悔したことがあります。それが、ALTAR BOYS

 

Altar Boyz Supporters Club

 

クリスマスライブなんかもやってたのに、どうして行かなかったの?!って凄いキレた 当時の私に向かって。そうは言っても作品は帰って来ないし、次があったら絶対行こう と思うしかありませんでした。そしたら…

 

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新作の上演が!きた!キャーーー!駅のホームで叫びたくなるくらい、嬉しい。今日ようやく、2年前の後悔が心の中からスッと消えた気がします。後悔したことは忘れないけれど、あれからは舞台の選択は推しメインでもお金でもなく、自分の気持ちとの相談にしています。映像でも構わないのか この目で見なければダメなのか 舞台ってここがミソですよね。今やってる舞台は今しかないし、何ヶ月後とかに最近は再演も多いですからそれを観に行ったとしても、初演とは役者が同じとは限らないし同じ役者でも数ヶ月経てば別人になってたりするし、観劇する私自身も数ヶ月経てば見ている世界が変わる。だから、今見たいと思ったら今なんです。もう二度と、舞台観劇で後悔しない!と誓っております。まあ、観てから後悔、の避け方は難しいけど…

 

ひとまずアルターおめでとう!メサイアアルターのある2017年ハッピーイヤーだね!