アイドルが世界を救う話

だってだって、アイドルなんだもん。

「メサイアー暁乃刻ー」in サンシャイン劇場

新年一発目のブログは年末に見たスレイジーライブだと決めていたのに、下書きに埋もれました。ただただ楽しい時間を過ごした年末の大阪でした。

今日は先日千秋楽を迎えた、「メサイア―暁乃刻―」について。千秋楽のことは別記事にしようかなと。

messiah-project.com


一昨年、9月に上演された

鋼ノ章 | Messiah ー"メサイア" ただ一人の、俺の救い人ーぶりとなるメサイアシリーズの舞台作品。10月に上映された映画の深紅ノ章以降、製作会社のクリエから音沙汰なく、気づけばクリエを離れて「メサイアプロジェクト」が発足され……というより、いまちゃんと見返してみたら、メサイア製作委員会から株式会社クリエが脱会したってことなんですね。その発表をされたのが2016年4月1日。と同時にHPに突如あらわれたカウンター。いやいや4月1日だしなんのエイプリルフールよ!!って慌てていたのが懐かしい。翌日公式からエイプリルフールじゃないよって言われて本当なんだなあと思っていたのも懐かしい。

 

暁乃刻は、紫微ノ章でチャーチに入学した幼馴染ふたりの卒業ミッションを中心としたストーリーでした。今までよりも多く使われる映像演出は、いつもアクションの見栄えがよかった高さのある舞台上とは打って変わってバックスクリーンが見やすいように高さのないステージで、けれども傾斜のあるステージで、スクリーンの前にはPCの中のような舞台装置もでてきて。すっごくシンプルなのに、映像の使い方がメサイアでは必要な部分でしか使われていないから一体化していて、見ている間にそちらに目を奪われてしまう瞬間もしばしば。

始まりは白崎護がひとりでミッション中のところから。北方の工作員と戦いながら徐々に負傷していく白崎護は、戦闘中に拘束される。拘束されたことを知りながらチャーチの学長である一嶋晴海は増援を送らないと言い、「ただひとつ、例外を除いて。それが、メサイア」と掟を黒子に告げる。拘束されている白崎は尋問をうけるなどなく、そのまま殺されそうになる中、自身の死を覚悟しメサイアである悠里淮斗に別れを告げる。すると銃を構えた工作員のひとりが突然、本人の意志なく身体が動き始め白崎を殺さず、別の工作員が白崎を撃とうとすると仲間の腕を掴みそれを拒む。白崎を取り囲んでいた工作員四人は同時に銃を掲げ、気づけば互いの頭を撃ち抜き死亡。戸惑いを隠せない白崎はそこでとある声を聞く。「大丈夫だよ。護のことは、僕が守る」

 

昨年9月にあった宵宮乃刻でプロローグを観たわけですが、あれは暁よりも前のお話っぽいですね。このまま2時間越えの舞台を文字に書き起こそうと思いましたが、文章にするとなんだか安っぽいお話になってしまう気がするのでやめます。プロの台本が欲しい。

印象的なシーンはいくつもあるんですけどなんなら全編なんですけど、私はシリーズの中で一番紫微が好きなので紫微を思い起こすシーンは特に好きです。白崎って紫微でもあっさり自分の死を覚悟しているんですよね、淮斗を残して。あと、白崎の言動ってすべて過去と繋がっているものばかりで、「探し続けたいです」は紫微で自分の生きる意味を探しているとき、「鋼の意志を貫きます」は鋼で正義とは何かを迷っているとき、「さあ、行こうか」は紫微から関係のある嶺二さん、最後の「もうすぐ夜が明ける。一緒に暁を見よう」は鋼の淮斗の「護の見たい景色」に繋がっているなあと。紫微の時からそうなんですが、白崎護という人間って多くの人間によって形成されていると思っていて、いや人間誰しもそうなんですけどメサイアシリーズの中では特にその部分が描かれているキャラクターだなと思っていて。悠里淮斗はもちろん、春斗、我妻さん、高野くん、嶺二さん、評議会、神北係長代理、先輩サクラの鋭利と珀、仮メサイアであった有賀、同期の間宮、正面からぶつかっていた同期の加々美、そして三栖公俊。紫微、影青、翡翠、鋼、深紅を通して白崎護を語る上で誰ひとり欠かすことができなくて、加えて今作でさらに黒子もとい百瀬、一嶋係長、雲井蓮、後輩たちの柚木、御池、小暮。こう並べると、キャラクター増えたなあ。 カンフェティのインタビューで、演じる燈くんが「白崎護は何かを欠落させなくちゃならない」って言っていたのを思い出すと、白崎は欠けている部分を周りにいる人間が自然と埋めてしまっていたんだろうなと感じました。チャーチに入ってからの白崎護って公安四係に居た時は出すことのなかった感情がたくさん出てきたんじゃないかと。淮斗が失踪したと聞いた時の動揺する姿だったり、Dr,TENに淮斗の最後を聞かされた時の泣き方がまるで子どもが大事なものを壊されて泣きじゃくる姿に見えて……ずっと誰かのヒーローだった白崎って子どもみたいに泣くことがなければそこまでの感情になることもなかったのかなと。深紅で椅子を思いっきり蹴っている姿とかね。あ、初夏に上映予定の極夜は悠里淮斗が失踪したと告げられてから白崎がチャーチを飛び出して淮斗を探そうとするのをやめるまでの半年間だそうです。だったよね?アフタートークで言ってた。だから、その間でもまた白崎護のそういう姿が見れるのかなと思うと楽しみで仕方ない。

 

少しずつ書き足していく式にします。何時間あってもメサイアの感想は足りないなあ。