アイドルが世界を救う話

だってだって、アイドルなんだもん。

「Club SLAZY final invitation Garnet」in 品川プリンスホテル exシアター

 

年内を振り返る前にどうしても書きたかった。大好きな作品が、ストーリーとして幕を下ろした今回の作品。あっという間です。初めて見たのは1年半くらい前だというのに…

 

Garnetとタイトルに付くだけあって、4→AWよりもガーネットの登場率が高かった気がする。finalとあったから、これまでの伏線を全て回収し、なんとなく、物凄く悲しい終わり方をするか、切ない終わり方をするのだと予想してました。ところがどっこい。こんなに会場に来た全員がハッピーになれる結末があるだなんて。

 

ストーリーを簡単に説明すると、やっぱりスレイジーにはナンバーワンという存在が必要だよねってことで代理支配人であるオッズに「残酷なまでに彼らに順位をつけろ」という指令が下されます。そこから、レイジー4人は次に与えられるであろう順位にもがき苦しみ悩む。一方のオッズは、これまで納得のいく答えを得られなかった難問の正解にたどり着きます。そして難問の鍵を握るQと共に、前作で登場した新しい世界「TORI」へと向かいます。Tから始まるTORIの世界。心を失った男たちが規律に守られ傷つくことなく過ごすことが出来る、理想郷。フライトの管理をするキャプテンを務めるのが、4で謎を残したまま消えたディープの兄であるドゥーバップでした。TORIで過ごす彼が最も欲しがるものは、自身よりも上に立っている男たちが自分に縋る姿。彼の話を笑顔で聞きながら、Qはこんな提案をします。ドゥーバップに、革命を起こすためにもう一度、スレイジーへやって来ないかと。見習いであるニュージャックたちの教育をおこない、レイジーTOP5がすべてニュージャックになった場合、現レイジーたち全員と特別価格でオッズつきをTORIの世界へと送ること。ドゥーバップはそれに賛成し、欠航し続けていたスレイジー行きの便を自身とQとオッズで出発することを伝えます。

レイジーたちはナンバーワンを目指そうと奮起するエンドと、順位なんかどうでもいいブルームと、その態度が気に食わないクールビーンズと、エンドにやる気を出されて困るけどやる気が無さすぎるブルームも気になるディープとが、互いに感情が絡み合いぶつかります。エンドは、教育係りであるディープさんに本気になってほしくて、だけどそんなのは言い訳だとクールビーンズに言われ、「他人や環境のせいにして逃げる」という言葉に悩まされます。ディープはどうでもいい~と言いながらも、オッズがやけに支配人であるジーズの名を出すことを気にかけていたりクールビーンズの性格を知っているが故にブルームに本気を出したらどうかと持ち掛けます。また、オッズから兄の話をされて思い悩む時間も。ミスタースレイジーことクールビーンズは、ニュージャックに負けてられるかと意気込み、エンドにダンスレッスンをしたり無理矢理ブルームを引っ張り出したりします。「敵であることに変わりないが、いまは仲間だ」 順位付けを目の前にこんなことを言えるクールビーンズは弱くてみじめでも、人が好きだから仕方ないのでしょうか。対して、順当にいけばトップエースであるブルームは過去と今を並べながら、悩み続けます。そこでたどり着いたものはオッズがよく言っている「確率」というもの。「思い続けなくちゃいけない」これは、彼がずっとやってきたこと。

革命を起こそうと奮闘するニュージャックと共に踊り狂うドゥーバップ。自分たちの居場所を必死に守りながら、過酷な順位争いに挑むレイジーたち。ここのダンスシーンは圧巻でした。バックミュージックが過去曲のアレンジなんですすべて。やってくれるなあ。そして、運命の瞬間。ミスターXが新たに与えた順位とは。トップエースの座は誰のものになったのか。

 

といった感じです。長い。簡略化したつもりだけど長い。でも実はもっとふかーーーいので、やっぱり映像配信して欲しかったですね。ライブはもちろんだけど、ストーリーを繰り返し見ておきたかった。ライブまでに。

感想は、「ファイナルだけどファイナルじゃなかった」です。スレイジーは明日も明後日も開店して、男たちが来店した女性に退屈しのぎを、、、ショーを届け続ける。1からずっと言っていたであろうことなのに、ファイナルで改めて気づかされたことです。心はしんどくても、足取りは軽かった。しんどいも、可愛くてしんどいし優しすぎてしんどいって感じです。でもやっぱり、終わっちゃうのは寂しい。この気持ちは、たとえ新作が発表されたとしても、しばらくは引きずるんでしょうね。初めての経験です。好きな舞台作品が終わってしまうの。ひとまず、大阪LIVEの準備します。クリエで販売されたペンライトは光がビームのように突き刺さるので劇場で振るのは危険だそうです。役者さん目つぶししてまう…濃い目のテープやマステで覆っているのを見かけました。何か対策をしたほうが良さそうです。

 

最後に、今回はガーネットカードで招待してくれてありがとう。