アイドルが世界を救う話

だってだって、アイドルなんだもん。

舞台「K Lost small world」in AiiA theater

大好きな「K」は初演と2はだいぶ通っていたんだけど、今回ロスモワってことで、これがしんどいことは嫌と言うほど知ってるから、一回だけ。アイドルKなんてのもあったからもっと行ってもよかったのかもしれないと思ったけど、それでもしんどかったと思う……好きだからこそ辛い。これから京都公演行く人は要注意。

 

小さな世界が壊れる瞬間

ふたりきりの世界が壊れる瞬間よりも、壊れたことに気づいてひとりになったあの瞬間が、一番身震いするくらいしんどかった。それが忠実に再現されていて、安西のしんたくんにいっぱいいっぱい拍手をしたくなった瞬間だった。そして純真無垢な美咲を演じたうえちゃんは流石としか言いようがない。中学生の美咲も今の美咲もそうだけど、真っ直ぐで周りが見えなくて自己中心的で、でもその個の世界に魅せられた人が居て。ロスモワを読むことで本編の猿比古の感情の読めなささにちょっとだけ見方が変わるし大切な物語だと思うけど、ここが大好きです!とは言い切れないくらいの苦しさがある。

 

猿比古の背中

背中の曲がり具合が徐々に変化していく猿比古。それもうまーく演じられていたなあ。アニメではなく今回は小説が原作だから(漫画も出始めたけど小説しか読んでない)、こうやって変化してくのかあ…ってちょっと新鮮だった。窮屈な世界に押し込まれている時の背中は猫背ではなく肩が内側に入っているだけで、猫背になるのはセプ4でデスク業務が増えるから…?

 

すれ違う炎

相反する赤と青の炎。赤の王周防尊と、青の王宗像礼司に挟まれた猿比古のシーンは、王ではない人間の小ささとついていくしか方法がない、駒でしかないような様が伝わってきて。尊の「そうか、」は重みがありすぎてなあ…

 

アンナと猿比古

アンナが、最後に声をかけるシーン。猿比古は最後、アンナと声を交わして吠舞羅を去って行く。ここで涙がぽろりぽろり。未来が見えてしまう辛さは彼女にしか分からないけど、アンナは猿比古の心配をする。……Side:REDにあるようにアンナが青の王になっていたら、猿比古は手を取らない…だろうなあ…アンナはまた、違う存在だろう。

 

かっこよかった尊さん

私は髪をおろしている尊さんがとっても好きなんですが、映画はあれだし(あれを喜んでぐへへへとはぜtttったいに見れない)アイドルKのおかげで幸せになりました。でも、最後の曲が多々良のcircle of friendsで、しかも尊が「前を見据えて 振り返らずに」の歌詞部分を歌って号泣しました。あなたがそこを歌うの?誰歌詞のパート分けした人!教えて!カタログギフト送るから!だって、ひとりで先に行ってしまったんですよ。その人が前を見ろ、うしろを見るな。って、ずるいじゃないですか。泣くに決まってる。アンナかわいー!とか、せりちゃん美人こっち来てよ!とか言ってる場合じゃなかった。ご近所さんたちは煙草で左右にリズムとってるの可愛いって湧いていたのに私はペンライトも触れずに号泣していたからカオス。原作好きだと、どんな作品でもそういうのあるよね。

 

セットリスト

Tales of Black dog クロ

I beg your hate 猿比古

ワイルドクロウ 美咲

赤と青のコリジョン 周防・宗像

レジェンド台所 クロ

Dog Monkey Crow クロ 猿比古 美咲

circle of friends 多々良(全員)

境界線 set me 全員

 

所々にオリジナル曲が混じってました。というか、OPもうえちゃんとしんたくんが歌ってる気がしたんだけど、あれもオリジナルかな?

 

見た日からテストと卒論と諸々に追われて遅くなった結果、なんかもっと書きたいことがあったと思うんだけど昇華されてしまった…勿体ない。